2009年回顧録

今日は何日…って25日か。25日。
え、もしかして2月ってあと3日……??
なんか1ヶ月くらい冬眠してた気がするなあ。

去年はそういえば“今年の抱負”なんて記事を書いてたんですねー。
こういうの書いて達成できたためしがないんだけれども、「ライブや映画にもっと行く」ってのはそれなりに(?)実行したかなあ。
と云ってもどっちも数回程度ですが、わたし的にはよくやったということで…。
時間なかったりで記事に出来なかったのが無念。

なんだけれども、11月に行ったゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管弦楽団のコンサートについてはやっぱちょっと書いときたい。
ゲルギエフ好きなんですよ…来日公演はほぼ毎回行って…る?と思う…。

白系ロシアにタタールの血が混じってるらしいゲルギエフ、その指揮による演奏もどこか泥臭く、かつ非常にエネルギッシュ。
個人的にはこれぞロシアという感じがして好きなのです。
「展覧会の絵」なんかも、ゲルギエフが振ると、ラヴェルの洗練よりもムソルグスキー本来の土俗的な部分が露わに迫ってきてわくわくしてしまう。

11月の(個人的)目玉はチャイコの「1812年」でした。
あ、そうえいばこの曲、ちらっと記事に書いたことがあるよね…ってこれだった。→参照
1812年を生のゲルギエフで聴けるなら北海道へだって飛んじゃうよ!
プログラムは以下の通り。

チャイコフスキー 序曲「1812年」
ショスタコーヴィチ 交響曲第1番
チャイコフスキー 交響曲第5番

1812年と云えばやはり大砲……ですがコンサートホールで大砲ぶっ放そうはずもなく、代役楽器はというと今回は大太鼓でした(2階席でよく見えなかったんだけど、たぶん)。
そして生で聴くとやっぱ盛り上がる! 盛り上がってなんぼの曲ですからね、1812年(笑)。
終盤、頂点目指して駆け上がる、まさに怒涛の演奏が圧巻でした。カリヨンの乱れ打ちもすごかった。こちらの心臓まで乱れ打ち状態。

チャイコの5番もよかった。
今回一番の演奏だったんじゃないかな。改めてチャイコはいい作曲家だなあと、チャイコのすごさを実感しました。
でも昔はあんまり好きじゃなかったんですよね、なんか通俗的過ぎる気がして。
自分が背伸びしてたせいかなあ…?

そしてショスタコ、今も昔も変らずスルーのショスタコ、が意外なことに結構よかった! 生演奏のおかげだろうか。
なんか波間にたゆたっているような、えらい心地よい時間でした。

そんなわけで1812年は生で聴けたので、あとはサン=サーンスの交響曲第3番をなんとしても聴きたーい。
サン=サーンスの3番、俗に云う“オルガン・シンフォニー”ですが、その名の通りパイプオルガンが主役だもんで、なかなか演奏されないんですよねえ…。
オケに加え、オルガンとオルガン奏者の質も求められるし。
終盤の盛り上がりとド派手さでは1812年に引けを取らない、生で聴けたら鳥肌モノだと思う名曲です、サン=サーンスの3番。

サン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」より第2楽章後半
http://www.youtube.com/watch?v=TCKiZRWyv20