謹賀新年

うさ
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遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
去年はさっぱり更新できず、殆ど仮死状態化していたこのブログですが、今年はもう少し更新頻度を上げたいなあ…という願望を抱いております。あくまで願望ですが…。

さて今年の正月は、寒波到来をいいことに完全ひきこもりのオタクライフをエンジョイしてます。
まあ、いつものことなんですけどね。
で、下のSBヤマト記事に書いた通り、まずは無印ヤマト全26話、続いて『さらば宇宙戦艦ヤマト〜愛の戦士たち〜』と完走しました。
いやあ、自分のオタク人生の萌芽はここにあったんだなあ…と万感胸に迫るものがありすぎる。

小さい頃はSFパート(一応ヤマトにもSF設定があるんです)完全スルーだったけど、ていうかそれ以前に理解不能だったんだけど、「タキオン粒子」のようなSF用語とか「対ショック、対閃光防御」みたいなお決まりのセリフとか、当時としては斬新だったんだろうなと、今だから分かる発見もあったり。
そんなかっちょよさげなSFっぽさ取り入れつつ、基本のストーリーはシンプルで情緒的であるところがヤマトの良さだったんだろうなと思います。
と、ひとことで言うとそんな感じなんだけど、それだけじゃない何かがあるような気がして仕方ないんですよね。
ヤマトにしかない魅力……とりあえず戦艦大和がベースにあるからこそ、ってのは云えるかも。

それにしても、今改めて観ると「さらば」はちょっと不思議な引力を持った作品ですね。
これだけシンプルでありながら、ここまでの絶望感に満ちている、それでいて娯楽作でありうる作品って、かなりすごいと思う。
ある意味禁じ手をやらかしてるのかもしれないけど、でもそれを超越した魅力があるんですよね。
あらゆる瑕疵を呑み込んでしまう引力、熱狂的なファンを生む作品とはこうしたものなのかもしれません。

ヤマトに続いて、現在初代ガンダム全43話を視聴中です。
私はどちらかというとヤマトよりガンダム世代に入るんですが、ガンダムって再放送をちょろっと観た憶えしかないんですよねえ…。
子供には難しすぎたんじゃ…と思ってたんだけど、作品を再見した今、私は確信した、これを理解できる小学生なんているのか!?
まあ小学生にしたら、ガンダム強えええ! かっけえええ!ですべてオッケーなのかもしれませんが。

ガンダムはヤマトの弱点を埋めるところから始まった作品、と最近ネットで読んだんですが、確かにそのとおり。
ヤマトではなあなあで済まされてた(?)、主にSF面での欠落を細かく穴埋めしてる感じ。
こういう設定の細かさが、ファンにはたまらんのだろうなあ。
戦記としても非常に面白いと思います。

そうそう、今回初めて知ったんだけど、ガンダムって独立戦争の話だったんですね!
ジオン公国って反乱側だったのか……しかし、ジオンはザビ家による独裁国家なんですよね?
なんか独立を謳う側が一公家ってのが、ちょっとピンと来ない。
独立戦争なんだから兵士の士気の高さは不可分だろうに、独裁国家という時点でそれってありうるの?みたいな。
国家規模にしても連邦軍の三十分の一だというのに、何故あれだけの軍事力を維持できるのか。
そもそもジオン公国って何で潤ってるの? アラブ諸国みたいな感じなのかしらん。
このあたり、語られないだけで何か設定があるのかな…それとも今後語られるのか(現在23話のへん)…。
うーん、大人になるとこういう雑念に煩わされるのがいやですねえ。

と、なんかヤマトに甘くガンダムに冷たい感想ですが、それは私がヤマトファンだからです。すみません。

ヤマト、ガンダムと来れば、次はエヴァと行きそうなもんですが、さにあらず攻殻機動隊に行きます。楽しみ〜。

なつアニを巡る旅

ヒマなので連日更新しちゃいます。

ヒマだとつい、ニコとかYouTubeに入り浸りになっちゃって、結果懐かしの動画を巡る旅に出てしまうことが多い私。
あ、でも最近のもたまには観るんですよ? アニメの「デュラララ」とか。結構面白かった(1話しか観てないけど)。
セリフはリアルにオタクチックだし、池袋の描き込みハンパないし、ピンポイントでオタク層狙ってるよなー。

懐かしの動画巡り、ここ数日は原体験レベルのアニメ観てました。
原体験=幼少のみぎりに観たものということは、今観返すとやっぱくだらなく映るかもなあ…と思ってたんだけど、ところがどっこい、そうでもなかった。
ていうか、今観ても十分愉しめるじゃないですか! さすがジャパニメーション!
昔のアニメって――ドラマや映画にも云えることですが――、まず脚本がしっかりしてるよね。
ちゃんと日本語を勉強した人が書いてるなあ…と、ってなんか当たり前のこと云ってますけど。
でも最近は、この当たり前のことが当たり前でなくなってきてるような気がするんですよね……
って愚痴っぽくなっちゃいましたね、いかんいかん。

で、本題のなつアニ鑑賞記。

■「ジャックと豆の木」

ジャックと豆の木


これ観たのって確か6歳か7歳の頃。我ながらよく憶えてたなあと思う。
(てか、ニコで全部観れることに感動した!)

小学校に入ったばかりの頃、全校集会みたいなので観たんですよね。
なんでこのアニメだったのか、今思うと不思議なチョイスだなあ。
憶えてたのは、豆の木が空に向かって伸びるシーンとお姫様の葱坊主みたいな髪型と、音楽が印象的だったということ。
で、今回観返して思ったんですが、これ、大人が観ても十分面白い。

全篇ミュージカル仕立てで、音楽の作詞が阿久悠、声の出演が市村正親に山本リンダ(!)に西村晃に…となんか錚々たる顔ぶれの力作でしたよ。
音楽と豆の木のシーンは本当にすごい。子供心に強烈な印象残すのも肯けます。
あと、お姫様が薬呑まされて結婚式に出るシーンは、『カリオストロの城』をちょっと思い出した。
もしかして少なからず影響与えてるのかなあ……?

なんにしろ、埋れさせておくのは惜しいアニメだと思いました。

■「まんが世界昔ばなし」より“エミリーの赤い手ぶくろ”

エミリーの赤い手ぶくろ


幼少時のトラウマその1。
これはねえ、もう本当に本当に怖かった!!
あまりに怖かったせいか、最後におじいさんが階段を上がってくるシーンは今に至るまで鮮明に憶えてました。
おじいさんの姿は見えず、声と階段を昇る足音だけが聞こえるのが余計に恐怖を煽るんですよ。
でも、子供だから、恐怖に怯えつつもハッピーエンドを信じて疑わなかったというか、「エミリーはきっと助かる! 早く助けに来てあげて」とか思ってたんですよね……そ・れ・な・の・に……!
ラストはなんと云ったらいいか、実にイギリス民話らしいブラックさでしたわ。

昔は、こういう理不尽な話が結構ふつうにオンエアされてたよね。
そして記憶に残ってるのも、こういう話だという……。
それだけショッキングだったからか、或いは消化不良の記憶が気持ち悪いからか――いろいろ考えてしまうなあ。

■「まんが世界昔ばなし」より“炎のうま”

炎のうま


これは今回ニコで初めて観た作品(動画タイトルに「トラウマ劇場」と入ってて笑った)。
「世界昔ばなし」つながりということで。

えー、「まんが世界昔ばなし」なのに、あろうことかエドガー・アラン・ポーですよ。
ちょ、待てよ!と云いたくなった私。
いやースタッフのチャレンジ精神は素晴らしいと思うんですが、その方向性はどうかと!

あらすじはですね、母親譲りの美貌ながら重度のマザコンという或る若い領主が、死んだ母親よりも美しいものが存在することが許せないために狂気に突っ走り、破滅してゆく、というお話。
まあ、いかにもポーらしい病みっぷりのストーリーなんですが……が! これ、全然「昔ばなし」じゃねえ!
結構エグい描写やセリフもあったりして、今だったら絶対放送出来ないだろうなあ…と当時の社会の懐の広さは羨ましい気もしますが。
それにしても何故スタッフはこれを題材にしようと思ったのか、不可解なり……。
幼少時に観てたらトラウマ確実の問題作ですね(笑)。

■「ラ・セーヌの星」

ラ・セーヌの星


これが放送されてた頃って「ベルばら」ブームじゃなかったっけ?
ブームに乗っかった作品なのかなと思ってたら、「ベルばら」アニメ化の企画がポシャって生れた作品だったそうです。
当時は闘う女の子ってのがまだ珍しくて、シモーヌがめっちゃカッコよく見えたなあ。
や、今観てもカッコよかったですが。

ところで、驚いたことに、監督がかの富野由悠季氏だった!
途中から関わってたらしいですけど、そういえば確かに、最終回が近づくにつれ善悪の境界が曖昧になるという富野由悠季黄金パターンが炸裂してるわ。
まあ革命を背景にしてる時点で善も悪もないですけどね。
しかし、それをきっちりリアルに描いてるのはさすが御大だと思いました。

このアニメ観てたのも相当小さい時で、最終回の記憶くらいしかなかったんだけど、YouTubeに(後半部だけ)上がってるのを観てみたら、憶えていた以上にシビアな内容でびっくりしました。
民衆の残酷さとか、ひとたび権力を握った人間の傲慢さとか、アントワネットの悲哀とか…。
そういうのを逃げずに描いているのがいい。
私が一番鮮明に憶えていたのは、アントワネットが処刑される際に、彼女がかぶっていたナイトキャップを刑吏が「邪魔だ」と乱暴に取り去って投げ捨てるシーン。
投げ捨てられたキャップがゆっくりと落ちてくる画にかぶせてギロチンの刃が落ちる音がする、それがひどく印象的だった。

そういえば、シモーヌはアントワネットの異母妹って設定だったんですよね。
トンデモながらワクワクする設定だったよなあ。
最後は、シモーヌとロベールが、マリー・テレーズとルイ・シャルルを連れてパリを出るところで終るんだけど、私の記憶ではわりとハッピーエンドだったんですよ。
ところが、今観返してみるとそうでもない…。
一応シモーヌたちは無事にパリを出てゆくものの、そこにかぶるナレーションは
「ミランの予言通り、フランス革命はマリー王妃の処刑が発端となって、より多くの人々の血を要求する恐怖政治の時代へ進んで行った。近代への道はまだ遠い。
その後、シモーヌたち若い親子の噂を、パリで聞くことはなかった」
と、なんだか不穏なんですよね。
そして、背景には、フランスの未来を暗示するような、暗い雪景色と木枯しの音。
最後、雲間から射す光にかすかな希望が見えるという、そんなラストで。
これはさすがに子供には理解できなかっただろうなあ……でも、余韻の残るいい終り方だと思いました。

機会があれば、1話から全部観てみたいです(ていうかDVD出して!)。

はやぶさ

本日2本目。どうした自分!

先週の日曜日、私もネット住民のご多分に漏れず、はやぶさ帰還祭りに参加してました。
夕方から中継サイト捜して右往左往してたんだけど、どこもかしこも超絶重い。
ああこのままだと帰還の瞬間を見逃してしまう!!と最後は半泣き状態でしたが、無事に見届けられましたよ。
ありがとう、和歌山大スタッフ!!

再突入の瞬間、ろうそくの最後の輝きのように明るく光って、それから静かに消えてゆくまで……なんだか本当にひとつの命が燃え尽きてゆくように見えた。

はやぶさが最後に撮った地球の写真。

地球


恥ずかしながら、これを見ると涙が止まらない。
「はやぶさ」という“機械”が撮った写真には何の意思もないはずで、むろん“感動させよう”なんて夾雑物もない。
だから私たちは、このある意味無垢な写真に、さまざまに想いを込めることが出来るのだろうかと思う。

オススメ動画
http://www.youtube.com/watch?v=gfYA4f-AIL0
NASAが撮った「はやぶさ再突入」。美しいです。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11058585
JAXAの人も観ていたらしい超有名動画(の完結篇)。20分超の力作。

吹けよ風、呼べよ嵐

なんかそんなフレーズがありましたね、何の歌だっけか…。
今日は5月とは思えぬ暴風雨な一日でしたよ。
明日も引き続き雨らしいし、太陽の黒点が減ってるとかいうし、やはり本当にミニ氷河期突入なんですかね。
あ、温暖化なんて大嘘(らしい)!という話を今更ネットで知ったんですよ…情報操作って怖いわー。

それはさておき、またしてもご無沙汰でございます。
3月後半からいろいろ忙しかったり、なんやかんや。6月さえ乗り切れば…!

最近は思うところあってわりと硬めの話題を追っかけてます。主に世情政情不安のせいいいい。
萌えは定点観測のみって感じかなあ……早く心ゆくまで萌え萌えできる日に戻れますように。

これだけではなんなので。
ちょっと面白かったなんとかメーカー→http://shindanmaker.com/18312
ちなみに私のはこんなん。→「男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男男凄正義」
こないだやった時は「愛」+「超残酷」でした。日替わりメニューなのねん。

んまー!

そして何の脈絡もなく、本日のデザート写真。
ハーゲンダッツのクッキー味が美味すぎて好きすぎて困る。

さまざまのこと思ひ出す桜かな

桜

桜その2

5日ほど前、職場近くの公園で撮った桜です。
今はもう散ってるかな…。

満開の桜って、見てると何か物悲しくなってくる。散る時のことを考えちゃうからかなあ。
散り際の潔さも好きなんですけどね。その潔さを愛する日本人の美意識も好き。

そうそう、この写真撮ってた時、幼稚園くらいの女の子が「これもう葉桜だよ」とかお母さんに云ってて、「おおお」と思いました。

桜が終ったら、いよいよ初夏が近いですね。初夏といえば、

目に青葉 山ほととぎす 初鰹

やっぱこの句を思い出す。
桜とはまた違う情趣の、自然の輝きが目に浮んできます。