オタク日記in東京

羽田



連休中に東京へ行ってきました。
友人に逢ったり、美術展行ったり、同人誌ショップ巡ったり巡ったり巡ったり、してました。
久々にいろんな種類の刺激受けまくって愉しかったです。
あー東京はいいな。
今回は池袋に日参してたので、池袋の地理に詳しくなった(気がする)。
池袋のあの猥雑さって、ちょっと梅田の地下街とか難波を思い出させるなあと思った。

わりとどうでもいい(というか、いつもどうでもいいネタばっかなんですが)ことで、K−BOOKSやまんだらけに行った後友人に「どこ行ってたの?」と訊かれるのがものすごく困りました。
つい正直に「渋谷」とか「池袋」とか答えちゃうと、「何買ったの?」と追い討ちの質問が来るんですよ。
わざわざ渋谷や池袋まで行って買うほどのもんが思い浮かばず、「いやあ、ちょっと」とかテンプレ通りの怪しい答しか出てこない自分が憎ひ。
その後は微妙な間と「ふーん」が続くわけですが……この数秒間が一番心臓に悪い。
でも非オタクな人なら、池袋=腐女子の連想はしないよねえええええ!と強引に自分を納得させておいたけど、思い出すたびやっぱ冷や汗タラタラなんだな…。

上の写真は、これを除いて使わずじまいだったデジカメで唯一撮った羽田空港の夜景です。
飛行機写ってないと、ただの倉庫にしか見えませんね。

菅丞相とオフィーリア



もいっこ、足を運んだ美術展のチラシ。
ジョン・E・ミレイ展とベルギー・ロイヤルコレクション展なんですが、続けて観ると対照的で面白かった。
浮世絵って、漫画の源流みたいだなあと思いました。描線の単純さとかデフォルメの仕方とか。
西洋絵画のような写実性とは対極にあるのに、町の情景も人間の表情も吸い込まれるように生き生きとしてるんですよね。
夜店の喧騒とか白粉の匂いとか、本当にその場にいるかのごとく伝わってきて、こういう実感って日本人だから味わえるのかなと思った。

美術館へ行くとよく思い出すのが、長野まゆみの「白昼堂々」という短篇(長篇もありますが、元ネタの短篇の方)です。
華道の家元後継の少年とアメフット部エースの青年が主役の、少女漫画チックというかBLチックというか、むしろまんまBLなお話。
ふたりが出逢うのが美術館なんだけど、このエピソードがすごく印象的なんですよ。いやもう、すごい少女漫画なんですけども。
そして、その後の展開も少女漫画で、ありえないくらいにハッピーエンドです。でも、そこがいい。
時代背景が1970年代ってのも好き。
其処此処に今は失われた懐かしい風景があって、それだけでも何か甘酸っぱい気持ちになります。

ブラックホールインマイルーム

なんと。9月に入ってから10日もたっていた。早っっっ!

ところで。
目の前にCD-Rが一枚あります。
しかし、私はこれを焼いた憶えも、もらった憶えも、借りた憶えもありません。
どこから湧いて出たものか、気が付いたら、他の音楽CDにまぎれこんでました。
まさに「なんぞこれ」という心境です。こえええ。

あ、肝心の中身はドラマCDでした。
最初に歌が入ってて、その後にドラマパートがいくつか入ってる感じ。
「アスラン」とか「キラ」とか云ってたので、たぶんガンダム……でも、ガンダム殆ど知らないんだよ…。
私にこれをどうしろと…!
いやマジで、出所がわからないぶん扱いに困ります。捨てていいものやら。どうなんだ。

まあそもそも、私の部屋がカオスなのが悪いとも云える。
しかし、今までモノが消失することは数あれど、出現することはなかったので、さすがに驚きましたよ。
ちなみに、今まで消えたものの中で一番口惜しかったのはデジカメのSDカードです。
まだ殆ど使ってなかったのに…ブラックホールに吸い込まれたがごとく忽然と…うおおお、私の3000円が!!(涙)

こういうことがある度、このカオスをなんとかせねば!と一時的に奮起します。一時的に。

さて今日はこれからDVD3枚観ます。
自分ってつくづく夏休みの宿題を8月31日にやるタイプ…。

夏の終りの水蜜桃

桃



今年の夏は桃をよく食べました。
桃って桃って、ほんっとーーーに美味しいですよね……何を今更ですが。
たしか昔の中国では不老長寿の霊薬として扱われてたとかなんとか読んだ気がするんだけど、それも肯ける。
あの濃厚な蜜が不老長寿のエキスそのものといった感じ。

しかし、桃の形とか色とか、エロいですよね。
柔らかくてデリケートってところがまたヤバい。
これで色が青や緑だったら印象も違ってくるんでしょうけども。

ところで、私は最近まで白桃と水蜜桃を桃の別名だと思ってました。
別名……源氏名みたいな。
で、水蜜桃という響きがすごく美味しそう、とか思ってたんですが、実は品種名だったのですね!
ウン年目にして知る事実。
ちなみに写真の桃は白桃です。近所のスーパーに水蜜桃はなかった。
成城石井(地元にはありませんが)とかに行けば売ってるのかな、水蜜桃……。

話変って、先日地元の学生街でごはんを食べた時のことです。
隣のテーブルに男性が二人座ってまして、どうも仕事の打合せっぽい話をしてました。
何の仕事かなあとぼんやり思いつつ、聞くともなしに聞いてたところ、突然、「原稿が一つあがったところで」とかゲラがどうのという言葉が耳に入ってくるじゃあないですか。
一瞬「え?」となったんですが、その時は、場所がら大学関係者かと思ったんですよね。
とはいえ一気に興味津々となった私は、それ以降食べるのそっちのけで全神経を我が耳に集中してました。
そうしたらば、「4巻はパラレル話で」だの「5巻で元の話に戻る」だの、どう考えても大学の先生とは思えない話に…。
「えー、何!? このおじさん、作家!? それとも漫画家!?」と隣でひそかに興奮する私。
すわ、これは聞き逃せないわ、とますますもって聞き耳を立ててたんですが、おじさま方の打合せはそこで終了……さっさと引き上げて行かれました。

結局なんの話だったんだろうなあ……ラノベか漫画っぽいかなと思ったんですが……今となっては謎です。

寺山修司と海のトリトン

いつのまにかテレビが壊れてました。電源入れて数時間で砂嵐…。
テレビ、あんまりつけないのでいいんですが(つけてると用事が出来ない)、買って2年弱で故障したというのが地味に腹立ちます。
どうせなら1年以内に壊れろー!

そんなわけでオリンピックも特に観るつもりなかったんだけど、「柔道だけ」とついテレビをかけてしまい、水泳やホッケーまでずるずると観てしまった…。
砂嵐になるまではいいかー、と自分に甘い私。
昨日もそんな感じでたらたらザッピングしてたら、NHK-BSで昔のアニメソング特集やってるのに遭遇。
あまりの懐かしさにかぶりつきで観ちゃいましたよ。
「バビル2世」とか「キャンディ・キャンディ」とか、未だにそらで歌えるもんなあ。
でもって、「仮面ライダー」の歌を藤岡弘が歌ってたのには感動しました。
なんとなく時代劇の人かと思ってた、藤岡弘。

もひとつ意外だったのが、「あしたのジョー」の作詞が寺山修司だったことです。
自分的にかなりの驚きだったんだけど、いろいろマルチに活躍してた人らしいし、別にそう驚くことでもないんだろうか。
本来の意味での“マルチタレント”って、この人のためにあるような言葉だよなあと思います。
といいつつ、私自身は特に寺山修司の作品が好きだったわけではなく、たまたま観に行った舞台や読んだ翻訳本がこの人の手になるものだったという、それだけの出逢いしかしてないんですけども。
あ、でもひとつだけ好きな歌があった。「マッチ擦る つかの間海に霧深し 身捨つるほどの祖国はありや」っていう有名なやつ。
青臭いロマンチシズムとナルシシズムがすごく好きです。

寺山訳のマザーグースも結構好き。
新書館から昔出たやつを持ってるんですが、これ、挿絵がアーサー・ラッカムってとこがまた素晴らしい、神和訳本だと思う。
英国産の文化芸術って、すべからく毒を含んでると思うんですよね、マザーグースも無論。
で、ラッカムの画と寺山の和訳は、そのマザーグースの毒をとても効果的に引き出していると思うんです。
(下はグリム童話「森の中のおばあさん」の挿画)

Die Alte im Wald



アニメのことに話が戻りますが、先日、『海のトリトン』の最終回を観る機会がありました。
『海のトリトン』、小さい頃に再放送を観たことがあるものの、最終回の内容をさっぱり憶えてなくて、ずーっと気になってたんです。
なんか、それまでの価値観を覆す大どんでん返しがあるとか、噂に聞いてたもんで余計に…。

で、ようやく念願かなってという感じで観たんですけど……ナニあれ、すごすぎる!!
いやもう、子供に向けて作ってないだろ、というか、少なくとも大人の鑑賞に耐えうることを意識して作ってるだろー、という小難しさでした。
一言で云うと、“正義と悪”という価値観の否定がテーマなんですかね。
監督がガンダムの富野Pなんで推して知るべしという感じではありますが…なんかもう監督の趣味全開みたいな。
なんにしろ、子供が観るには重過ぎるよな、ていうかそもそも理解できないよなあ。

ところで、『海のトリトン』はOPソングがカッコよかったのも印象的でした。アニメソングの中で一番好きかも。

玉砕日記

時間が出来たので、大阪までオタクショップ巡りに行ってきました。
今どっぷりハマってるジャンルがあって、そこの超好きサークルさんの同人誌を捜すのが目的。
(検索避けしてないのでジャンル名は伏せます)
人気サークルさんだけど既刊数が30冊以上あるし、なにしろ6店舗巡るのだから、まあ2,3冊は手に入るだろうと脳天気に考えてたんですが、ですが。
1冊もありませんでしたよ! 絶望した! 
なにげに地元のオタショップと似たような品揃えだったのが、ヘコんだハートに追い討ちをかける…。
2ヶ月くらい前、仕事の合間に寄ったときは何冊かあった気がするんだけどなあ…ああ、あの時買っとけばよかった…。
とりあえず来月東京へ行く予定があるので、そこでリベンジしよう…したい…できたらいいな!

しかし、商業ベースの古本と較べて、中古同人誌は入手への道が果てなく厳しいですね。
同人誌なんだから当然っちゃあ当然なんですが、果てしなさ過ぎて終りが見えねえっ(涙)。

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愛すること



『美しいこと』の小冊子が来ましたー。いやっほう。
週末にでも本篇読み返そうかなあ。ちょうど夏だし。
このお話って、個人的に夏のイメージなんですよね、たぶん結婚式の後のシーンのせいで。
じりじりと暑くて静かな夏の午後に読みたくなるような。