買えない理由
出かけるときはいつも文庫本を1冊持っていくんだけれど、これをたまに忘れてしまう。
ところが、忘れた日に限って時間をつぶさなくちゃならない機会が出来たりするんだなあ…マーフィーの法則というやつでしょうか。
で、今日はこのマーフィーの法則が発動した日だったのでした。
仕事の後1時間ほど時間をつぶさなければならなくなって、コーヒーショップで本でも読んどくかーと思ったら、カバンの中に本がない。部屋に出しっぱにしてきてしまった!
仕方なく本屋に寄って文庫本を1冊求めることに……。
しかし、こういうとき――特に目当ての本がないとき、私はすんなり本を買えたためしがありません…。
今日も文庫コーナーをぐるぐる廻るばかりで、さっぱり決らない。
結局、本を物色しているうちに1時間が過ぎ、約束の時間が来てしまったという、笑い話のような結果に終ってしまった。
でも空手で店を出るのはなんだか口惜しいので、意地で1冊買って出ました。
文庫コーナーをぐるぐるしていたとき、「なんでこう決らないかな」と考えてたんだけど、どうも私は本を買う際に一生書棚に置くつもりで選んでるようなんですよね。で、それがいけないのだとわかった。
なんかまるで嫁でも選ぶような、「こいつと一生付き合えるだろうか」的なことを考えてるわけで、これって傍から見たら、なぜそこまで思いつめる!?と云いたくなるだろうなあ…ていうか、自分でそう思ったんですが。
それと選択範囲が狭すぎるのも原因のひとつだろうと思った…。
個人的に時間つぶし用に買わない対象というのがあって、それは
・BL → 家でしか読まないから&基本的にほしい本は必ず買っているから
・ミステリ → 再読することがまずないから
・ちくま文庫&講談社学術文庫 → 時間つぶし用に買うには高すぎるから
以上なのです。
一番手ごろなのが新潮文庫なんだけど、これも最近では殆ど買ってない――なんでだろう?と今日本屋の新潮棚を眺めつつぼんやり考えてみたところ、ほしいジャンルに新刊がないせいだと思い至りました。
新潮は古典にしろ現代モノにしろ、ラインナップは基本的に有名どころの作品ばかりで、有名どころの現代モノにあまり興味のない自分は古典にばかり目が行くんだけど、この古典ラインナップに殆ど動きがない。
しかし、この歳になると、食指が動く作品は全部買ってるか読んでるかする、なので買える対象がないという結果に…。
というわけで、本が買えない理由は、もろもろの自己規制+年齢にあるとわかり、ちょっとすっきりしました。
以上、わりとどうでもいい自己分析でした。
意地で買って出た本は、クリスティの『終りなき夜に生れつく』です。
ミステリなので買わない対象に入ってたんだけど、べつにそう構えなくても…と思い直し、買ってみました。
なぜこの作品かというと、タイトルが好きだったから――って、前のブログでちらっと書きましたが。
『終りなき夜に生れつく』というタイトルは、ウィリアム・ブレイクの詩から採っているそうで、エピグラフにも使われていました。
なかなか印象的なので書き出しておきます。
ブレイクは画家としても有名で、以前上野で展覧会が催された時に足を運んだ憶えがある。
牧歌的でいて深遠なメッセージを含んでそうな、不思議な魅力の絵が多いとおもうんだけど、私の好きなのはこの絵↓とか。
ところが、忘れた日に限って時間をつぶさなくちゃならない機会が出来たりするんだなあ…マーフィーの法則というやつでしょうか。
で、今日はこのマーフィーの法則が発動した日だったのでした。
仕事の後1時間ほど時間をつぶさなければならなくなって、コーヒーショップで本でも読んどくかーと思ったら、カバンの中に本がない。部屋に出しっぱにしてきてしまった!
仕方なく本屋に寄って文庫本を1冊求めることに……。
しかし、こういうとき――特に目当ての本がないとき、私はすんなり本を買えたためしがありません…。
今日も文庫コーナーをぐるぐる廻るばかりで、さっぱり決らない。
結局、本を物色しているうちに1時間が過ぎ、約束の時間が来てしまったという、笑い話のような結果に終ってしまった。
でも空手で店を出るのはなんだか口惜しいので、意地で1冊買って出ました。
文庫コーナーをぐるぐるしていたとき、「なんでこう決らないかな」と考えてたんだけど、どうも私は本を買う際に一生書棚に置くつもりで選んでるようなんですよね。で、それがいけないのだとわかった。
なんかまるで嫁でも選ぶような、「こいつと一生付き合えるだろうか」的なことを考えてるわけで、これって傍から見たら、なぜそこまで思いつめる!?と云いたくなるだろうなあ…ていうか、自分でそう思ったんですが。
それと選択範囲が狭すぎるのも原因のひとつだろうと思った…。
個人的に時間つぶし用に買わない対象というのがあって、それは
・BL → 家でしか読まないから&基本的にほしい本は必ず買っているから
・ミステリ → 再読することがまずないから
・ちくま文庫&講談社学術文庫 → 時間つぶし用に買うには高すぎるから
以上なのです。
一番手ごろなのが新潮文庫なんだけど、これも最近では殆ど買ってない――なんでだろう?と今日本屋の新潮棚を眺めつつぼんやり考えてみたところ、ほしいジャンルに新刊がないせいだと思い至りました。
新潮は古典にしろ現代モノにしろ、ラインナップは基本的に有名どころの作品ばかりで、有名どころの現代モノにあまり興味のない自分は古典にばかり目が行くんだけど、この古典ラインナップに殆ど動きがない。
しかし、この歳になると、食指が動く作品は全部買ってるか読んでるかする、なので買える対象がないという結果に…。
というわけで、本が買えない理由は、もろもろの自己規制+年齢にあるとわかり、ちょっとすっきりしました。
以上、わりとどうでもいい自己分析でした。
意地で買って出た本は、クリスティの『終りなき夜に生れつく』です。
ミステリなので買わない対象に入ってたんだけど、べつにそう構えなくても…と思い直し、買ってみました。
なぜこの作品かというと、タイトルが好きだったから――って、前のブログでちらっと書きましたが。
『終りなき夜に生れつく』というタイトルは、ウィリアム・ブレイクの詩から採っているそうで、エピグラフにも使われていました。
なかなか印象的なので書き出しておきます。
夜ごと朝ごと
みじめに生れつく人あり
朝ごと夜ごと
幸せとよろこびに生れつく人あり
幸せとよろこびに生れつく人あり
終りなき夜に生れつく人もあり
――ウィリアム・ブレイク『罪なき者の予言』より
ブレイクは画家としても有名で、以前上野で展覧会が催された時に足を運んだ憶えがある。
牧歌的でいて深遠なメッセージを含んでそうな、不思議な魅力の絵が多いとおもうんだけど、私の好きなのはこの絵↓とか。
