オタク日記in東京・その3

ガンダムは今日で公開終了なんですね。
この後全国行脚とかそういうのはやんないのかな。やればいいのに。

などと熱いファンみたいなこと云いつつ、実はガンダムって通して観たことないんです。
そんなファンでも何でもない人間をも引き寄せてしまう実物大ガンダム!
いやー素晴らしかったです。バンダイの本気を見た!

ガンダム


しかし、すごい人だったな……ゆりかもめの中から既にラッシュアワー状態……。
客層も老若男女幅広く、ガンダムって国民的アイドル?ロボット?なんだわーと感じ入りましたよ。

この日は池袋→お台場というルートだったんですが、遠いわ暑いわでなんかもうヨレヨレでした。
池袋については、今回特筆すべき事もなく…そういえばまんだらけ横のファミマって前はampmじゃなかったっけ?とかそんな感じでした。
最近自分の記憶力が怪しすぎて怖い…。

■『南極料理人』/テアトル新宿

事前に上映中の映画を調べ忘れ、とりあえず観たいと思ってた『南極〜』に行ってきました。
でもこれ、地元でもやるんだよね……うーん、勿体無かったかも。
あ、映画自体は面白かったです!

まあ一言で云うと、ゆる〜い映画ですよね。ゆるくまったり、スローライフ。
寒いところと食べることが好きな人には、かなりパラダイスなお話だと思います。
ロケ地どこだろう? 南極はありえないよね、でもこの、しんと凍った青空と果てなく続くツンドラは本物の南極そのもの(行ったことないけど)。
と見惚れてたんですが、最後のクレジットによるとどうやらロケ地は網走のようです。
さすが網走番外地! いつか行ってみたい、オホーツクのあのあたり。

下の写真は映画館ロビーに展示してあった小道具です。
なんかこの小道具からも映画の雰囲気伝わってきますね…(笑)。
主演の堺さんは「おかーさん」そのものでした。
ただあの笑顔が、優しげなんだけどちょっと怖い。そこがいいんだけれども。小日向文世と同系統ですかね。

南極料理人


■ゴーギャン展/東京国立近代美術館

あまり混んでなかった、ので嬉しかったです。
展示作品は少なかったけど、要所を押えてる感じの選別。見応えありました。

ゴーギャンはそれほど積極的に好きというわけではなかったんだけど、さすがに生の作品に触れると圧倒されるものがありました。
個人的にゴーギャンの魅力は色彩とレイアウトだなあ…と書くとなんかすごく浅薄というか素人っぽいけど、素人なので仕方ない。
そんなわたし的には、目玉作品の「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」よりも、「ファア・イヘイヘ(タヒチ牧歌)」の方が好きだった。
この画は生で観ると、色彩のバランスの素晴らしさがよくわかる。ちょっと立ち去り難かったです。

タヒチ牧歌


それにしても、才能ある芸術家って人間的には破綻してるのが多いなー。
今はあまりそういう、エゴの塊みたいな芸術家っていない気もするけど。みんな小粒というか。
突出した才能は、小さな幸福を求める人間にとってはむしろ災厄なのかも。

近代美術館へは、日本橋口からシャトルバスで行ったのですが、地図を見るとここ(日本橋口)からマンダリンオリエンタルと常盤橋まで歩いていける!ということで行って来ましたよ。
マンダリンは外から眺めただけで終了……「やっぱいいっす」の守山くんの心境がよくわかった。
常盤橋のあたりは休憩中のサラリーマンが結構いて、映画の殺伐ムードはあまりなかったかな。
ただ奥に廻り込むとちょっと侘しいというか、冬場の寒々しさが十分想像できる雰囲気漂ってました。
そうそう、ひとつ驚いたのが、劉が渡った横断歩道に流れてたはずの「とおりゃんせ」、あれがどこからも聞こえてこなかった!
映画の中だけの演出だったんですね……そう考えるとなんかどよんとしてくるな……。

2009年夏の東京の思い出。
半券とか

インテ参戦記

前日までどうしようか迷ってたんだけど、結局行ってきましたよ、インテ。
朝7時過ぎに家を出て、当初は夜7時ごろ帰るつもりだったのが、目的果たした満足感で午後3時前には帰宅してしまいましたが。
いやー行ってよかったっす! おかげですごい神本ゲット出来て萌えの神様ありがとうみたいな…読み終えるのが惜しくて、2日に分けて読みました。
こういうのって一期一会なんだなあと思うと、引きこもってばかりではいかんと反省してしまう…。
NO ACTION, NO CHANCE !!

それにしても、あんなに待たされるもんだとは思わなかった。インテ。
9時半頃に会場着いて、それから延々2時間近く……待ってるだけで3000キロカロリーくらい消費した気がするわー。
ただ待機場所がすべて日陰だったのはラッキーだったと思う。
炎天下で待たされてる人たちもいたんですよね…見るからにきつそうだった…あれはなんとかなんないのかなあ。
もうちょっと運営側に工夫があってもいいと思うんだけど、って、イベントはそういうもんと云われればそれまでですが。

暑さには滅法弱いので、インテはこれを最初で最後にしたい。
が、もし今回買った本の続きが出たらどうすれば! やっぱ買いに行っちゃうんだろうなー、通販なさそうだし。
NO MOE, NO LIFE !!

前後しちゃいましたが、次は東京漫遊記です。
ガンダムとゴーギャン展と『南極料理人』、観て来ました。

じかんはどんどんすぎてゆきます

ってマンガがあったよね…雁さんの。
なんかもうまさにそんな感じです。
時間は過ぎてゆくのになー、用事は溜ってく一方ってのがもうもう。

目下の最大懸案事項は、23日に大阪へ行くか否か、ということです。
とあるマイナーCPの本がほしいんですがね、なにしろマイナーもマイナー、マイ萌え歴史上最高にマイナーなわけですよ。
サイトすら存在しないのに本なんて、ははは…と思ったら、出してくれる人が何人かいるらしい…あなたが神か!
これを逃したら死ぬまで後悔しそうなのでやはり行くしかあるまい、しかし、私はイベントというものに行ったことがないんですが、えーと初心者がいきなりふらりと行って大丈夫なもんなんですかね?
まあ目当てのブツさえ手に入ればそれでいいんだけど、万が一その目当てのブツをゲットし損ねたら……ちょっと立ち直れそうにないわー、って想像しただけで心臓がばっくんばっくんしてくるんですが。はあはあ。

ま、下調べ十分やって行けば大丈夫だよね…。

ところで、またしても更新が滞ってしまったわけですが、なんかいろいろあったようななかったような。
とりあえずのりPにはすっかり騙されました。
あーそういえば、カラオケでよく「涙色」を歌うんだけど、これまだ配信されてるのかな……友人には「何そのぶりぶりな歌」と大不評だったりしますが、いい歌だと思うんですよ。
それとー、そうそうSEX PISTOLSが載ってるっつーんでJUNK BOYを買いました。
マクシミリアンの新妻っぷりが初々しくて可愛くてツンデレで萌えであります。デイビッドの口だけ大王な脳天気っぷりも。
もっといろいろ読んでみたいこのふたり。

今月はマガビも買っておくべきか…これは店頭で買えそうな表紙なので助かります(JUNK〜はAmazonで買った)。

昔はよかった的な

「ちょっと横になるだけ」とベッドに寝転んで、そのまま朝まで爆睡というパターン、今まで経験なかったんだけど、昨夜ついにやってしまった。
化粧も落さず、風呂も入らず……なんという王道パターン。今日が休みでよかった。

TSUTAYAが100円レンタルやってたので、久々にDVD借りてきました。
1976年の大河ドラマ『風と雲と虹と』です。
ここのTSUTAYAはなかなかマニアックな品揃えで、大河のDVDも多分全部揃ってるっぽい。
が、大河は本数多くて場所取る上に回転率悪そうなので、いつ撤去されるかわかったもんではない。
というわけで、観れるうちに観とこうと借りてきた『風と雲と虹と』。なんとなくこれが一番最初になくなりそうだったので。
ていうか、わたし的には、無駄に(と思える)だだっ広いスペース取ってる韓流&米ドラマをこそ減らせよ!と声を大にして云いたいっ!!
これのおかげでマイナー洋画がごっそり消えた時はめっちゃショックだったのさ……。
TSUTAYAも営利第一だから仕方ないんだろうけどさ…でもなあ…ぶちぶち(以下エンドレス)。

話が逸れましたが、『風と雲と虹と』。
この当時のNHKは、予算の関係でビデオを重ね撮りして使い回してたとかで、なんとこれが(完全版として)現存する最古の大河ドラマだそうです。
それも、ビデオが“たまたま”発見されたんだったか、スタッフの個人所蔵のビデオを寄付されたんだったか、とにかくそういう偶然性の強い理由で発売に至ったらしい……。
えええーーー! みなさまのNHKがそんないい加減なことでいいんですか!?
ちなみにこの翌年の『花神』、映像として残っているのはたったの 1 話 だそうです。(総集編除く)

またしても話が逸れましたが、えーと、本題は何かというとずばり、昔の大河はすごい!ということです。
『風と〜』は平将門(加藤剛)を主人公に、平貞盛(清盛のご先祖様/山口崇)や藤原純友(緒形拳)を脇に、将門の死までを描く、ごくシンプルな構成の物語になってます。
まだ序盤なんだけど、脚本はもちろん、役者の演技・存在感、すべてにおいて風格が漂ってる……なんか格の違いを見せ付けられた感じっす。
そんでもって面白いんですよ!(ここ重要)

将門が、祟り神的な後世のおどろおどろしいイメージとは180度真逆の爽やかで高潔な青年。
ただし高潔すぎて融通の利かないところがある。そして、それが元で身を滅ぼすことになるんだろうな…というのがなんとなく伝わってくるんですね。
好むと好まざるとに拘らず、謀略の渦に巻き込まれてゆく、その包囲網が見えるかのようなんですよ。
そのそこはかとなく漂う悲劇性がですね、観ていて辛くもあり、たまらないんだけど、物語に厚みを与えている気もするんです。
もうこのへんは脚本と原作と、それから演じる役者さんのすごさなんでしょうね。
加藤剛はまんま将門って感じですね。ハマってます。

剛さんは云うに及ばず、山口崇、草刈正雄(鹿島玄明)と、俳優がみな若い、そしてハンサム!
イケメンってノリじゃないんだけど、まあとにかく目の保養です。
特に新鮮だったのが草刈正雄。こんなにきれいな人だったんですね!
ミステリアスな役柄も相まって、えらいカッコよく見えます。
草刈正雄といえば、昔観てた『真田太平記』にも出てたっけ、そういえば。
これも面白いドラマだった(殆ど憶えてないけど)。ていうか「面白かった」ということだけ憶えてる。
あー思い出したら無性に観たくなったので、『風と〜』の次は『真田太平記』コンプすることにしよう。

ところで、一番最初に観た大河は『草燃える』でした。
大河ドラマって毎回観てたわけじゃないし、殊更思い入れがあるわけでもないんだけど、『草燃える』だけはかなり思い入れがあって、今もって一番好きな大河です。

これ観たとき小学生だったので、どこまで理解できてたのか謎ではあるんですが、権謀術数渦巻く人間ドラマがとにかく面白かった記憶がある。
源氏三代から北条氏へと権力が移ってゆく過程で、どんどん人が死んでゆく、いわば北条氏による粛清の歴史ですかね。
殺伐・ドロドロのダブルコンボで、赤子殺しなんかも容赦なく描かれてるんですよ。
最終回、琵琶の音を聴きながら、北条政子(岩下志麻)がひとり、死んだ者たちに想いを馳せるシーンがあるんだけど、ここの無常感はハンパなかった(回想される死者の数もハンパなかった)。

昔の(少なくとも2000年より前の?)大河は概ねそうだったと思うけど、歴史を単純な善悪の視点からは描いてなかった。
ある意味健全でしたね。

それにしても『草燃える』、これこそ一番観たい大河なのに、欠落している話があるせいで完全版が出ないんですよね…。
今、ケーブルの時代劇専門チャンネルが視聴者に呼びかけて欠落回を埋めていってるらしいんだけど、なんで本家のNHKがそれやらないの??
現行大河はあの体たらくだし……NHKの考えてることが本気でわからん!

ハゲタカ

image of the HAGETAKA


7月に入って仕事がすんごい暇になったんですが、時間があればあったでダラダラしてしまうなあ…。
忙しくて何も出来ず、暇でも何も出来ない……。

映画『ハゲタカ』の感想を書こうと思ってるうちに上映が終了してしまいました…。
1ヶ月あまり…祭の渦中にいるとあっという間ですね。ああ、毎日ワクワクドキドキで楽しかったなあ。
(でも仕事してる間は異様に長い1ヶ月でもあったという)
六本木と新宿はまだしばらく上映してるそうで、なんか細い糸に希望を託したくなりますね。
このまま粘りに粘って上映続けてくれないかな。来月東京行くので、それまでやってて! お願い!
そういえば、お台場のガンダムが8月いっぱいなんですよね。あれも記念撮影してこよう。ふふふ。

結局、試写会含めて3回観たんだけど、初回と2回目以降では結構自分の中の感ずる部分が違ってて、そのへんも面白かったです。
思ったより劉の存在感が大きく、しかし、心情を忖度するのが鷲津以上に難しい人物のため、最初はどう捉えていいのか戸惑ったんですよね。
ドラマ同様、あるいはそれ以上に、脚本が行間を読ませる作りになっていたせいかもしれない。
劉にしろ鷲津にしろ、セリフよりも表情や仕草、沈黙こそが雄弁にその心情を語っていたんじゃなかろうか。
何か観客の想像力を試すような、非常に余白の多い作り――そういえば、こういうのってちょっと能っぽくない?
や、もちろん、ハゲタカに謡曲めいたところなんてないんだけど、なんか余白に重きを置く作劇法が能っぽいかなあ…と……。
でも、その日本的感性に寄り添う作りが、題材のドライさに作品性を与え、独特の『ハゲタカ』的世界観を生み出しているようにも思えるのです。

ツッコミどころも、やはりドラマ同様結構あると思う。しかし、それを凌駕する魅力があるんだよなあ。
考えてみれば、世に名作と謳われる作品ってそういうの多くないですかね?
ところで、スタンリー株が暴落するシーン、なんかデジャヴュがあるなあと思ったら、同じ林宏司脚本の『ビッグマネー!』に似たようなシーンがあったんだった。
これ、メガバンク潰しの話なんだけど、風説の流布から銀行株を暴落させるクライマックスシーンがちょうどリヴァイアサンの断末魔って感じで、スタンリーのシーンに重なるものがあるんですよね。
『ビッグマネー!』も実際トンデモな部分あったんだろうけど、そんなことどうでもいいくらい、とにかく面白い作品でした。
林脚本のキレのよさは尋常じゃないと思う。

それにしても、劉は美しかったな…。札束がひらひら舞うシーンなんてもう、目が釘付けになっちまいましたよ。
このシーンと、CLICがアカマから手を引くと聞いて机の上をばーん!と叩くシーンが、劉絡みだと特に好きかな。
映画全体で一番好きなのはラストシーン、赤土の大地に佇み、それから歩き出す鷲津のシーンです。
あの大地って、きっと劉の原風景なんですよね。
劉の辿った道のりを思い返すと、どうしようもなくやるせなく、泣けてしまうのだけれど、最後、新たな戦場へと(或いは“資本主義の焼け野原”へと?)踏み出すかのような、鷲津の確かな足取りになんだか救われた気がした。
そう、そして人生は続いてゆくんだよね…。

次があるとしたら、やっぱり守山くんが何かしら絡んでくるのかな。考えただけでワクワクしてしまう。
ああ本当に続篇あるといいなあ。
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